矢作俊彦オフィシャルサイト

やはぎ・としひこ 1950年、神奈川県横浜市生まれ。東京教育大学附属駒場高卒。高校在学中から様々な余技余業で活躍、1968年に漫画家としてデビューする。船会社のメッセンジャーボーイ、列車貨物係、船員などを経て、一時はピンカートン・インヴィスティゲーション横浜支局に勤務、という贋の略歴を大いに気に入っていた時期がある。23歳のとき「ミステリマガジン」に『抱きしめたい』を発表して作家デビュー。1977年には初の長編『マイクハマーへ伝言』を刊行。以後、さまざまな分野で独自の境地を切り開く。小説の他にも、大友克洋との合作コミック『気分はもう戦争』(1981年)、日活アクションのアンソロジー『アゲイン』(1984年)、劇映画監督作『ギャンブラー』(1992年)などが話題を呼んだ。全共闘世代の今を描いた小説『スズキさん休息と遍歴』(1990年)が各界で激賞されNHKでもドラマ化。さらに、バブル崩壊後の日本を風景として切り取ったフォト・エッセイ『新ニッポン百景』を発表するなど、その領域を広めつつある。1997年畢生の代表作ともいうべき大長編『あ・じゃ・ぱ!』が刊行され、日本文学の最前衛に立っている。